須磨には、江戸時代から伝わるものをはじめ、さまざまな民俗芸能が伝承されています。国や市指定の民俗芸能をご紹介します。

多井畑のカネタタキ
<市登録無形民俗文化財(平成9年10月23日)>

多井畑のカネタタキ

旧暦の8月13日、豊作を祈って行われています。行灯を先頭に列をなし、太鼓にあわせてカネをならして歌いながら村中を歩き、神社に宮入りする行事です。

<関連史跡> 多井畑厄除八幡宮

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妙法寺の追儺式
<市登録無形民俗文化財(平成9年10月23日)>

妙法寺の追儺式

五穀豊穣、除災招福、無病息災を祈って、鬼の一家がお伊勢まいりをする旅のようすを表し、和太鼓やほら貝に合わせて松明を振りかざす勇壮な踊りは、災いを振り払い福をもたらすと伝えられています。

妙法寺の旧村協議会のみなさんで組織する妙法寺追儺式保存会によって、伝承されています。

<関連史跡> 妙法寺

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勝福寺の追儺式
<市登録無形民俗文化財(平成9年10月23日)>

勝福寺の追儺式

988(永延2)年、太政大臣藤原伊尹(これただ)の三男、藤原英雄丸が勅命により、証楽上人と名を改め、高取山麓に庵を建て、鹿松峠(かのししまつとうげ)に出没していた鬼人を仏教の力で退散させたといわれています。

勝福寺の追儺式は、このときの鬼人退治の踊りと伝えられ、毎年1月7日の午後6時から、勝福寺で勝福寺追儺式保存会により行われます。

<関連史跡> 勝福寺

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車大歳神社の翁舞
<国指定重要無形民俗文化財(平成12年12月27日)>

車大歳神社の翁舞

「お面式」といわれる豊作祈祷の行事の中で演じられる今日の翁舞は、一般に「露払い」・「翁」・「三番叟」の順で演じられますが、車ではその後に「父の尉」が加わる4部構成で行われ、江戸時代以前の形態を伝えています。この形態は全国的にも珍しく、国の重要無形民族文化財にも指定されています。

毎年1月14日の午後7時から、車の大歳神社で、車翁舞保存会により翁舞が行われます。

<関連史跡> 大歳神社(車)

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須磨琴
<県指定重要無形文化財(昭和51年9月3日)>

須磨琴

平安の昔、都を追われて須磨に流されてきた在原行平が、須磨の渚に打ち寄せられた舟板を拾い、それに冠の糸を張り、岸辺の葦を指にはめて掻き鳴らしたことがはじまりと伝えられています。一枚の板に一本の絃を張っただけのその姿から一絃琴(いちげんきん)ともよばれています。

近年は、須磨寺を本拠地として、「須磨琴保存会」が伝承に努められており、須磨区内の各種催しなどで鑑賞いただけます。

<関連史跡> 福祥寺(須磨寺)

神饌餅搗神事

神饌餅搗神事

1月18~20日の厄除祭のお供物とする神饌をつくる行事です。1月16日朝、つき殿のある広場で行われます。長さ1間あまりの樫の棒を持ち、臼の東西に4人ずつ向かい合い、掛け声にあわせて餅をつきます。

<関連史跡> 多井畑厄除八幡宮