須磨警察署
須磨警察署の歴史は古く、明治11年に当時の柳原警察署の分署として設置され、その後、大正7年に現在の須磨警察署に名称が改められました。
当時は、現在の神戸市北区の一部も須磨警察署が管轄していましたが、昭和50年に神戸北警察署が設置され、管轄の見直しが行なわれて以後、須磨区を管轄として治安の維持と区民の安全・安心を守るため、署員が一丸となって日夜活動を行っております。
「菅の井」
901年に菅原道真が、大宰権帥として筑紫(現在の福岡県太宰府市)へ向かう途中、風波を避けるために須磨の地に上陸された際、当時、西須磨の豪族であった前田家の人々が、屋敷内にあった井の水を汲み道真公に差し出したところ、大変喜ばれたことから、この井戸の水で酒を作り、毎年大宰府神社に献上していったという伝えがあります。
この井戸を「菅の井」といい、大正8年に前田家の敷地に旧須磨警察署が建てられた際に埋められましたが、すぐ横に井戸を掘って「菅の井」として偲んでいましたが荒廃が進み、平成20年に「菅の井広場」として再興されております。
須磨は須磨アルプスを中心とした山々と白砂青松の須磨海岸を併せ持つ風光明媚で、また、古くから様々な歴史を刻んできた地域でもあります。
これから夏を迎え、須磨海岸には多くの方が来られることと思いますので、折角の機会ですから、海水浴だけでなく須磨の歴史を楽しんでみてはどうですか。
<お名前> 西岡 保雄 さん
<所属団体名> 須磨消防署長